発表されたばかりのProfoto B10をスペックから検証する

Profoto初の小型オフカメラフラッシュ

Profoto B10はProfoto初の小型タイプのオフカメラフラッシュ（モノブロックストロボ）です。
全長は17.5cm、重さ1.5kgと、従来のコメットTwinkleくらいのサイズ感で、持ち運びに非常に便利な製品になりました。
公式では「カメラレンズと同等の大きさと形状」と言っているように、カメラバッグに入れて持ち運びも出来そうです。

250Wsの出力

Profoto B10は、B2と同じく最大250Wsの出力となります。
デジタル主流の現在では、実は十分なパワーと言えますね。

私も仕事でD2やB1Xなど使っていますが、フル出力で発光することは少ないです。（物撮りで絞る時はありますが、これはB10の範疇ではないと思いますし、感度調整で何とでもなります。）
B10はHSS（ハイスピードシンクロ）も備えているので、日中の屋外での撮影でもあまり困ることはないでしょう。

チャージ速度は0.05～2秒。
速いとは言えませんが、バッテリータイプであれば仕方ない感じでしょうか。
とはいえ、１段落とせば（9.0）1秒ですから、ここもカメラ側との設定次第でストレスなく使えると思います。

B10のモデリングは可変色温度のLED

ついに搭載されました！色温度可変タイプのモデリングランプ！
これは待ち望んでいた方多いんじゃないでしょうか！

B10は、3000～6500Kに調整可能なLEDが搭載されています。

6500Kなんて使わないと思いがちですが、「～6500K」というのが結構重要だと思っていて、このような可変色温度のLEDは黄色と白色の2つのLEDの出力バランスで色を調整しているため、明るさのピークを5000K付近に持ってくるには白色側が6500Kくらい必要なのではないかと。

また、このLEDは演色性も優れていて、CRI 90～96とのこと。
そしてフリッカーフリー。
動画用にも使えるあたり、最近のカメラマン事情を分かっているなぁと思います。

明るさは2500ルーメンで、これはB1Xと同じ明るさ（タングステン換算で130W）です。
オンカメラのLEDくらいの明るさは十分にあります。
ただし、ソフトボックスなどを使うとやや不足する感はありますね。

バッテリーは専用。充電しながらの使用が可能

Profoto B10のバッテリーはB1系とは互換性のない専用品「Li-lon Battery for B10（100440）」となります。
最大出力で400回の発光が可能・モデリングは75分間の点灯が可能で、B2に比べると2倍近い容量の高性能バッテリーになっています。

また、B10はバッテリーを充電しながらの使用が可能となっています。
モデリングを常時点灯した状態での撮影や、動画用のビデオライトとしての使用、またカメラから離れた場所へ設置した場合などでも安心して使えますね。

OCFアクセサリーが使用可能

Profoto B10はヘッドサイズがB2やD2などのこれまでのProfoto規格なので、基本的にほどんどのアクサセリが装着可能です。
とはいえ、コンパクト化のためグリップも小さくなっていますので、あまり重いものには耐えられないと思います。
公式ではOCFを標準として推していますので、RFi系の大きいボックスなどは難しいでしょう。

新機能「Profoto app」に対応

Profoto appはBluetoothでスマートフォンやiPadなどと接続し、ストロボのコントロールが可能なアプリです。

対応製品はProfoto B10が最初です。

Profoto B10は非常に魅力的なモデルになる

ここまで公式から発表されているスペックを見てみたが、Profoto B10はおそらく誰にとっても魅力的なモデルになりそうだ。

これまでのProfotoユーザーには、既存のシステムにすぐに組み込める上、これまでにない機動性とライティングの自由度をもたらしてくれる。

また、新規のユーザーも、B1やD2の大きさ・重さという問題をクリアした製品として購入の後押しになりそう。

スペックも、これまでの製品以上に充実している感がある。

もし心配するとすれば、取り外し式のスタンドアダプターの強度と精度だろうか。
D1のスタンドネジが良くなかったのでD2で改善されたが、このB10のスタンドもきちんと作られていることを期待したい。

Profoto B10スペック詳細

最大出力:250Ws
出力レンジ:10 f-stop (1.0-10)
HSS出力レンジ:10 f-stop (1.0-10)
定常光:LED(2500ルーメン,3000-6500K,CRI 90-96）
バッテリー容量:発光回数400回
最大定常光出力で最長75分
バッテリー充電時間:1.5時間
サイズ：175×110×100mm（スタンドアダプター含む）
重量：1.5kg（バッテリー、スタンドアダプター含む）

メーカー希望小売価格

B10 AirTTL 1灯キット（901163）：19万5,000円（税別）
B10 AirTTL 2灯キット（デュオキット）（330191）：39万円（税別）

※1灯キットは専用ケース、2灯キットはコアバックパックSが付属。
国内発売日は未定。

【レビュー記事はこちら】
＞＞Profoto B10【レビュー１】