SE ELECTRONICS V7 ダイナミックマイクロフォン【レビュー】

「SE V7」はダイナミックマイクらしからぬ綺麗な中高域のマイクだった!

SE ELECTRONICS ( エスイーエレクトロニクス ) のダイナミックマイクロフォン「V7」を購入しました。

今回のV7購入の目的は、ライブなどではなくて、声録り(ナレーションなども含む)です。
しっかりと声の質感を録音したければコンデンサーマイクを使うのが普通ですが、録音場所が環境の良くない現場のため、ノイズ量と質感を検討した結果、これを試してみることに。

ダイナミックマイクではSHURE SM58などが定番ですが、個人的にはこれはライブ用と思っています。
太い低音が特徴で、ライブでボーカルの熱量を伝えるには適していますが、繊細な録音には向きません。(個人的な感想です。笑)

一方で、SE V7は最新の設計のダイナミックマイク。
コンデンサーマイクと間違えるような繊細な中高域が特徴のマイクです。

SE ELECTRONICS V7の音質レビュー

まず、最初に感じたのは、解像感の良い、すっきりとした音のマイクだということ。
いわゆるダイナミックマイク的な音ではないですね。

ニュアンスとしては、ラージダイヤフラムのコンデンサーマイク(いわゆるボーカル用マイク)に近い印象です。
こもった感じなどはなく、声の質感をきちんと捉えます。

一方で、低音の力強さみたいなものはやや抑えられるようで、女性の声に合っているように思いました。

また、このマイクは単一指向性ですが、結構方向性は鋭い感じですね。
ポイントを外れると急に音量が下がりますので、手持ちで使う場合は慣れが必要かと思います。

コンデンサーマイクとの明らかな違いは、セルフノイズです。
やはり、つないだだけでノイズ量の違いは感じます。
とはいえ、音源とは近い位置での収録になるので(ガンマイク的な使い方はありえませんし)、相対的ににS/Nは改善されるのですが。
まぁ、比較対照がゼロセルフノイズと謳っているLEWITT 441 FLEXなので・・・

ちなみにテストはZOOM F4で行いました。

結果として、このSE ELECTRONICS V7は、コンデンサーマイク的な使い方で収録して問題ないと思います。
環境音は当然抑えられるので、ややノイジーな現場ではコンデンサーマイクよりも良好な結果を得られそうでした。

もちろんライブなどにも。ぜひ女性には使ってもらいたいマイクですね。
SM58よりも断然艶っぽいです^^

SE ELECTRONICS V7開封



マットで感じのいい質感の本体とグリル。SEの赤いロゴが映えます。

グリルもマットなのでギラギラせず、高級感のある見た目です。
SEのイメージカラーである赤をポイントにした配色。

中のスポンジが赤で目立つので、嫌な場合は付属の黒と交換可能。(外に被せるものではないです!)


通常のXLR 3ピンです。
カチっとしっかりはまる感じ。

ケースはいい作りですがクッション性はありません。
あと、写真撮り忘れましたが、マイクホルダー(変換ネジ付)も付属します。

SE ELECTRONICS V7 スペック
■ダイナミックマイク
■ボイスコイル: Aluminum
■マグネット: Neodymium
■指向性:スーパーカーディオイド
■周波数特性: 40 Hz – 19 kHz
■出力インピーダンス: 300 Ohms
■感度: 2.0 mV/Pa (-54 dB)
■端子: 3-pin male XLR
■サイズ: 54 mm x184 mm
■重量: 305 g